2012年06月20日

幕末という時代に心をときめかせました

この前の「短所の中にこそ長所がある」 という記事の中で、勝海舟氏を尊敬すると書きました。

洗足池公園に勝海舟氏の墓があるなんて、マニアか近所の人でもないと知らないでしょう。

勝が、西南戦争に突入しようとする西郷南洲(隆盛)に送ったとされる、碑文もあったと記憶しています。



歴史があまり好きでなかった私ですが、あるときからとても興味を持ちました。

それは2つ目の大学で新聞奨学生をしていた頃、販売所の先輩が戦国時代の話を面白おかしく聞かせてくれたからです。

それで織田信長の文庫本を読んでみると、これが面白い。

興味を持っていると、販売所の所長が徳川家康の文庫本をくれました。これも引き寄せでしょうか。たしか30巻以上ありましたね。

大学への行き帰りや、授業が始まるまでの時間に読んで、1ヶ月くらいで読み終えました。

それで歴史に興味を持ち、足利尊氏、楠木正成、豊臣秀吉など戦国時代の武将に関する歴史小説を、次々と読んだのです。


日本の歴史では、戦国時代と幕末がもっとも面白いと言われます。

それで次は、幕末の小説を読みました。

子どもの頃、NHKの大河ドラマで「竜馬が行く」を見たことがありますが、坂本龍馬の歴史小説も読みました。

それから、吉田松陰、勝海舟、西郷隆盛、大久保利通、白虎隊、新選組、などなど。

歴史小説はストーリーとして面白く、楽しみながら知識を得られるのでいいですね。

私に歴史の面白さを教えてくれた先輩と、よく人物評をしては楽しみましたよ。



私は島根県の出身なので、子どもの頃は隣の山口県へ旅行に行くこともありました。

津和野は島根県ですが、萩は山口県。その萩・津和野の観光コースも見て回りました。

そのときは親と一緒でしたが、松下村塾へも行きました。

吉田松陰という偉い人がいて、あの狭い建物で塾を開き、幕末から明治に活躍した多くの人を輩出したのだと、母親から聞かされました。


そんなこともすっかり忘れていました。

2つ目の大学は国士舘大学ですが、政経学部は最初の2年間が鶴川校舎です。

玉川大学の近くですが、当時は薬師丸ひろ子さんが通っていたそうで、友達が見たことがあるとか言っていました。

3年からは世田谷キャンパスに移ります。

世田谷線に乗って松陰神社前で降りるのです。

そのとき初めて、東京に松陰神社があるのだと知ったのです。


だって松陰神社は萩にありますから。どうして世田谷にあるかわからなかったのです。

あとでわかったことですが、吉田松陰が処刑された後、その亡骸を引き取った高杉晋作らが、今の松陰神社のあたりに埋葬したのだそうです。

なので松陰神社の傍らに、吉田松陰の墓があるのですね。

国士舘大学の世田谷キャンパスは、その松陰神社の隣にあったのです。


それはおそらく偶然ではないでしょう。

日本の国を救う国士を輩出するための大学として、柴田徳次郎氏が設立したのが国士舘大学です。

おそらく吉田松陰を敬愛し、その松下村塾にあやかろうとして、わざわざ選んでその地に校舎を建てたのだと思います。

私は単に入りやすいからという理由で国士舘大学を選んだのですが、その歴史的なつながりを思うと、畏敬の念を覚えずにはいられませんでした。



私は世田谷キャンパスに通う時、まず松陰神社に立ち寄ることにしました。

神社で祈るのは、なんだかご利益を願っているようで嫌だったので、隣にひっそりと立っている吉田松陰氏の墓に参ったのです。

「私は小さな存在ですが、どうか少しでも国のために、人々のために役立つことができますように。」

そう祈り、ひととき尊敬する吉田松陰氏と同じ空気を吸いながら過ごしたのです。


「かくすれば かくなるものと 知りながら やむにやまれぬ 大和魂」

国禁を犯してまでも海外に渡ろうとした松陰氏。そのあまりに熱い思いを感じさせてくれる歌です。

男なら時として、法を破ってでもやらなければならないこともある。

そんなことを考えさせてくれた人物です。

法を犯せば、それ相応の処罰を受けることも、また当然のことです。ですから、むやみに破って良いものではないでしょう。

しかし、その不利益があったとしても、なおやるべきなのかどうか。

それを決めるのは、自分の心でしかないと思うのです。
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 11:32 | Comment(0) | ├ 私の生い立ち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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