2012年06月11日

人を殺してもいいですか?

また痛ましい事件がありました。

大阪のミナミで起きた通り魔殺人事件です。

犯人の男性は、住む家も仕事もなく、自殺しようとしたが死に切れず、誰か2人を殺せば死刑になると思ってやったと供述しているそうです。

それにしては馬乗りになって20回以上も刺したというのは異常で、まるで恨みがあるかのような犯行です。

大阪府知事は、「死にたいというなら自分で死ね」と言ったそうです。人を巻き込まず、自己完結しろと。

せっかく行政に支援の窓口があるのに、それを利用しようともせずに死にたいと言うなら、助けようがないということも言っていますね。


この発言は自治体のトップとしてどうかという見方もあると思いますが、おそらく多くの人が共感されることでしょう。

何の理由もなく、そんな理不尽な犯人の都合で命を奪われた被害者のことを思うと、そう言いたくなるのも無理ありません。



こういう殺人事件などがあると、私もいろいろなことを考えます。

理不尽に殺された被害者の気持ち。また最愛の人を突然に失った家族の気持ち。

一方で、そういう犯罪を起こさなければならなかった犯人の気持ちも考えます。

またその犯人の家族の気持ちも。

そして、どうしたらこういう痛ましい事件がなくなるだろうかと思うのです。



「そういう奴は死刑にすればいいんだ。」

そういう刑罰を重くするという考えの人が多いことも知っています。

でも、それで本当に事件がなくなるでしょうか?

特に今回のように、死刑になりたいからと言って犯罪を犯す人を、それで止められるでしょうか?

「ゼロにできなくても、減らせればそれでいいじゃないか。」

そう言いたい気持ちもわかります。

でもそうやって、一部の人を切り捨てるだけの方策で満足できるのでしょうか?

少なくとも私は満足できません。

強い者だけが這い上がってくれば良いという考えは、愛ではないと思うからです。

そして私は、愛することこそが自分らしいことだと思うからです。



歎異抄(たんにしょう)という本に、親鸞と弟子の唯円のエピソードがあります。

親鸞は唯円に、「私を信じるなら1000人殺して来い。」と命じます。そうすれば往生するからと。

しかし唯円は、自分の器量では1人も殺すことができないと言って拒否します。

そこで親鸞は次のように言いました。

人を100人、1000人殺すのも、また1人も殺せないのも、前世の因縁によるものであって、その人の心が良いか悪いかではない。


前世の因縁が原因だと言ってしまうと、もうどうしようもない気がします。

ただ、すでにそれは予定されていたことだという言い方にすると、そういう考え方もあるかなあと思うのです。

それは「神との対話」にも書かれています。


誰も自分の意志によらず、傷つけられることはないと言うのです。

つまり殺された人もまた、それを容認していたと。

もちろんそれは、私たちの意識のことではありません。

魂のレベルでの意思ということだと思います。


いつこの世を離れるのか、またどうやって離れるのか、それは自分が決めることだと言うのです。

「では犯人を罰する必要はないと言うのか?」

その問いに対しては、こういうことが書いてあります。

「あなたは右手が左手を傷つけた時、仕返しに左手で右手を傷つけるのか?」

私たちが、もし「ひとつのもの」だとするなら、そんなバカなことはしません。



私は、少なくとも厳罰主義という方法は破綻していると思うのです。

どんなに厳しい罰を与えたとしても、犯罪がなくなることはありません。

それによって被害者やその家族が苦しみ、そして加害者とその家族が苦しむのです。


「盗人にも五分の理」ということわざがあります。(三分という説も)

人は、その人の価値観において正しいことしかしません。

たとえば盗みを働くときでも、法律違反とか倫理的に悪いことという認識はあっても、そうせざるを得ない理由を持っています。

たとえば「そうでもしないと自分が生きていけない」「豊かな人からちょっと分けてもらうだけなんだから、そんなに悪いことじゃない」など。

それを屁理屈と言って否定することもできますが、少なくともその人にとっては、自分が行動するだけの十分な理由なのです。

その理由がある限り、犯罪はなくなりません。


その理由をなくすためには...。

完全な自由になることです。

他の何にも執着することなく、依存することなく、完全な自由の中で生きるようにすることです。

そうすれば、犯罪を犯してまでしなければならないという必要性がなくなるからです。

このことを、ここで全て書くことはできませんが、少しずつブログに書いていこうと思います。
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 19:37 | Comment(0) | 私の考え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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