2012年06月09日

喫煙と禁煙の体験

私が最初にタバコに興味を持ったのは、中学生の頃です。

父親が吸ってましたから、「どんなものなんだろう」と思ったのです。

私はおそらく、好奇心が旺盛な方なのだと思います。

でも、「良い子」でいることを捨てることもできず、興味はあっても手を出しませんでした。

だって父親のタバコを1本でも盗んだら、おそらくバレていたでしょうから。

幸いなことに、悪の道に引きずり込む先輩や同級生もいなかったので。



実際にタバコを吸ってみたのは、1つ目の大学に入ってから。

たぶん18歳だと思います。

先輩にパブに連れて行ってもらい、そこで1本もらって吸ってみたのです。


とは言え、大胆な行動ができない臆病な人間ですから、思い切り吸い込むことができません。

まるで葉巻のように吹かしていただけです。


その後もしばらくは、飲みに行ったときにもらいタバコを吸うだけでした。

そのうち、いつも貰うのは申し訳なくて、自分で買うことにしました。

私が選んだのは、たしか「コスモス」という名のタバコです。

名前もかっこいいし、ロングサイズというのも見た目がかっこ良いと思ったのです。


なぜそんなにかっこ良さにこだわったかと言うと、それには理由があります。

私は、タバコを吸いたくて吸っていたのではないのです。

パブに行った時、タバコを口にくわえると、カウンターの中の女性が火をつけてくれます。

それが嬉しかったから、タバコを吸うまねごとをしたのです。

だから、味がどうとかではなく、かっこ良さが必要だったのです。


それともう1つ、タバコを吸うメリットがありました。

いわゆる「酒の飲み方を知らない」ころだったので、注がれるとすぐに飲んでしまって、お酒に強くない私は、何度も吐くはめになったのです。

おしゃべりでもすれば良いのでしょうけど、恥ずかしがり屋で無口でしたから。

飲むときにタバコを吸うと、その間はグラスに口をつけずに済みます。

つまり飲むペースを遅らせるために、タバコを利用したというわけです。


かっこつけと酒を飲むペースを遅らせる。この2つのメリットがあって、1ヶ月に1箱くらいの感じで吸ってました。

まあこれなども、厳密に言えば犯罪ですね。未成年の喫煙と飲酒。明らかな法律違反です。

そのことをごまかす気はありません。法律違反には違いありませんから。

もちろん法的にはもう時効でしょうけど。



その後、新興宗教にハマる ことになって、喫煙も飲酒もやめました。健全な信仰生活です。

そして脱会。東京へ行き、2つ目の大学に通うことになりました。

新聞奨学生 もしながら、彼女もできて、あっと言う間の大失恋 へとつながっていきます。


その失恋のときです。

電話で別れを告げられた私は、諦めることができませんでした。

それでなんとか、もう1度会う約束を取り付けたのです。


電車で、西船橋駅まで行きましたよ。

駅近くのマックか喫茶店かで、彼女を待ち続けました。

そのとき私は、タバコを吸いたくなったのです。


1つは、手持ち無沙汰だったから、何かしたかったのです。

今なら携帯電話でゲームとかネットサーフィンでもできますが、当時はまだ携帯電話もあまり出まわってなかったと思います。

たしかPHSが普及する前だったと思いますから、タバコを吸うぐらいしか思いつかなかったのです。


もう1つは、彼女が来た時、灰皿に吸殻がたくさんあるという状況を作りたかったのです。

「オレはこんなに待っていたんだぜ!」ということを、言外に示したかったのです。

自分の存在感を認めてほしいという気持ちの表れだったと思います。


しかし彼女は、なかなか来ませんでした。

そのうちに土砂降りの雨です。

これ以上待っていると、電車があるうちに川崎まで帰れなくなる。そうなると、朝刊の配達ができません。

そう思った私は、残りのタバコをスパスパと吸い、タクシーに乗って彼女の部屋まで行きました。

ひょっとしたら部屋に戻っているのではと思ったのです。

しかし彼女がいないので、無念な思いを抱えながら私は、待たせていたタクシーに戻って駅まで行き、あとは電車でアパートに戻ったのでした。


電車で帰る途中、なんだか胃のあたりがムカムカしてきました。

部屋に戻った後、私は思い切り吐きました。しかし、いくら吐いても気持ち悪さがなくなりません。

「ちくしょう!せっかく行ったのに彼女にも会えず、しかもこんな苦しい思いをしなければならないなんて。なんでオレの人生はこうなんだよ!」


後になって思ったのですが、急にタバコをたくさん吸ったのが原因でしょう。

それで、タバコを吸うことをきっぱりとやめました。



あれから約30年間、私はタバコを吸っていません。

そのことは、結婚した妻からも喜ばれます。彼女はタバコの臭いが大嫌いなのです。

私がタバコをきっぱりとやめられたのは、あの苦しい経験があったから。

そしてその経験をすることができたのは、そのときの彼女が待ち合わせ場所に現れなかったからです。

あの悔しくて苦しい経験が、今の私につながっているのです。


人生に、無駄なことは何ひとつありません。すべてが必然です。

そして、すべてが私にとって、ありがたい経験なのです。

posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 12:43 | Comment(0) | ├ 私の生い立ち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

●コメントを書く前に、こちらのコメント掲載の指針をお読みください。

ランキングに登録しています。面白かったらボタンをポチッと押してね。
↓↓↓↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自分らしさへ

スポンサーリンク