2012年05月17日

スリッパを揃える

教育に従事する者なら、「森信三」という名前に聞き覚えがあると思います。

いやむしろ、深く師事しておられる方も多いかと。

日本の教育界に多大な影響を与えた方。それが森信三氏です。


彼は、「しつけの三原則」というのを提唱しています。

1.朝の挨拶をする。

2.「ハイ」とはっきり返事をする。

3.席を立ったらイスを入れ、履物を脱いだら揃える。

躾はこの3つが基本で、この3つができる子は良い子に育つと言うのです。


私が子どもの頃、親からは「あいさつ」「返事」「履物を揃える」ということを、常に注意されました。

私の親は、どこかで森信三さんの教えを聞いたのかもしれませんね。



その習慣が身についていたからか、私は履物が乱れていると、なぜか気持ち悪いのです。

学校のトイレでも、私が行くと、たいていスリッパがあっちこっちに散らかっています。

なので、私はそれらを揃えることも多かったのです。

別に、誰かから褒められたくてやったわけではありません。

ただ自分が気持ち悪いから。そして、きれいに揃えてあったら、次に来た人が履きやすいだろうからと。


ある日の朝礼で、全校生徒の前で1人の女性の先生が話をされました。

その中で、私の行為を褒めてくださったのです。

誰に指示されたわけでもないのに、トイレのスリッパを黙々と揃えていたと。

嬉しかったなあ。まさか見られていたとは思ってもいなかったので。しかも、みんなの前で褒められたことが、ちょっと照れくさかったけど嬉しかった。


誰かから褒められることが目的ではなく、ただ自分がそうしたいから、他の人が喜ぶだろうからと思ってやっていた行為。

それがいつの間にか誰かに見られていて、賞賛される結果になった。

この体験は、私の生き方を考える上で、大きな影響を与えてくれたと思っています。



「陰徳を積む」という言葉があります。

誰にも知られずに、密かに徳を積むこと。

そういえば聖書にも、似たような言葉がありますね。

「施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。」


誰にも知らせずに、他の人のためになることをしてみませんか?

なぜそれをするのか?

それは自分が報われるためではなく、そうすることが自分らしいことだと気づくためです。

posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 14:46 | Comment(0) | 実践内容 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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