2012年05月16日

「ありがとう」と言葉にする

私が20代の頃、三笠書房の「知的生き方文庫」をよく読みました。

三笠書房の本は、生き方を考える上で良い本が多かったのですが、さすがに単行本は良い値段がします。

そんな良書も単行本となると、半額以下で買えるからお買い得です。


私は、本はなるべく書店で新品の物を買うようにしていました。

それは、わずか1,000円そこそこで、とても有益な知識が得られるからです。

それをけちって図書館で借りたり、古本屋で買うなどというのは、著者や出版社に対して申し訳ないと思ったからです。


もちろん、古本屋で古い本を探すこともあるし、図書館を利用することもたまにはありました。

あくまでも原則として、そういう意識を持っていたということです。


そんな私でも、文庫本と単行本があれば、8割ぐらいは文庫本を選びます。

見てくれよりも、実利をとったのです。

実利というのは値段だけではなく、持ち運びやすさとか、電車内での読みやすさですよ。


それはさておき、その知的生き方文庫は、安くて良い内容の本が多かったので、好んで買っていました。

その中に、本のタイトルや作者は忘れたのですが、こんな内容の本がありました。


それは、「ありがとう」と言葉に出して言うことを勧める本です。

感謝の意味で「すみません」という人が多いけれど、それでは感謝の気持が伝わらないからと。


そして、その実践のエピソードが書かれていたのですが、2つほど印象に残っていることがあります。

1つは、エレベーターガールに対して、「ありがとう」を言うことです。

著者も照れてなかなか言えないと書いていたのですが、これは本当ですね。

私もウエイトレスなどには言えたのですが、エレベーターガールには言いづらかったです。


もう1つは、道路工事をしていた肉体労働者の人を見ていた著者が、気がついたら深々とお辞儀をしていたというエピソードです。

単に見過ごしてしまう光景。むしろ肉体労働者をバカにして、蔑む人もいる中で、汗をかきながら人々のために黙々と働いている姿に、著者は感動したと言うのです。

このエピソードは、私の心を打ちました。



それから私も、意識して「ありがとう」と言葉にするようになりました。

先ほどのようにウエイトレスや売り子にも、客の私が「ありがとう」と言うのです。

そしてエレベーターガールにも、勇気を振り絞って「ありがとう」と言いました。


「ありがとう」と感謝の気持を示せば、相手が喜んでくれる。

そう思うと、「ありがとう」と言うことが、だんだんと楽しくなってきます。



新聞奨学生として大学に通っていたころ、販売店で優秀従業員賞に選ばれ、特典としてグァム旅行をさせてもらいました。

そのとき、当時はスチュワーデスと呼んでいましたが、エアアテンダントの女性の笑顔や対応が素晴らしく、非常に感動しました。

飛行機から降りるときに「ありがとう」とは言いましたが、それだけではもの足りません。

私はその感動を伝えたくて、JALに手紙を送ったのです。彼女の対応の素晴らしさ、そしてどれだけ私が喜んだかを手紙に書きました。

その内容が本人に伝わったかどうか知りませんが、JALからはお礼の手紙をいただきました。


「ありがとう」と言う習慣を身につけると、それだけで楽しくなります。

あなたも勇気を出して、今から始めませんか?


タグ:感謝 言葉
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 20:41 | Comment(0) | 実践内容 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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