2017年05月08日

こころの処方箋



野口嘉則さんのオンラインセミナーの課題図書を読みました。河合隼雄(かわい・はやお)さんの本です。

これは元々、1988年から1991年まで「新刊ニュース」に連載されたエッセイに10章ほど新たに加えて、1991年に単行本として出版されたものです。新潮文庫になったのは1998年で、私が買ったのは第44刷の2016年4月発行の文庫本です。ロングセラーですね。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

確かに私は臨床心理学の専門家であるし、人の心ということを相手にして生きてきた人間である。しかし、実のところは、一般の予想とは反対に、私は人の心などわかるはずがないと思っているのである。」(p.10)

人の心はわからないものだ。そう河合さんは言われます。これは驚きましたが、考えてみればそうですね。こうだと思っていても、そうじゃないことがあるかもしれない。そういう気持ちを持ち続けることは、科学者としては当然だと思います。

多くの人は、その逆に決めつけしやすいものです。「あの人はそういう人なんだよ」など、レッテル貼りなんかもそうですね。そのことによって、他の可能性が閉じてしまうのです。それは真に相手を理解することにはならないのですね。


その人の言っている悪いことは、何かよいことのバランスのために存在していることを見抜けていないのである。
 それでも、人間はよいことずくめを望んでいるので、何か嫌なことがあると文句のひとつも言いたくなってくるが、そんなときに、「ふたつよいことさてないものよ」とつぶやいて、全体の状況をよく見ると、なるほどうまく出来ている、と微笑するところまでゆかなくとも、苦笑ぐらいして、無用の腹立ちをしなくてすむことが多い。
」(p.15)

良いことばかりも起きなければ、悪いことばかりも続かない。それを「ふたつよいことさてないものよ」と、面白い言い回しで説明されます。これを口癖にしていると、出来事に翻弄されずに冷静になれますね。

悪いと感じることの中に、良いと考えられることがあります。もちろん、その逆もあります。出来事はニュートラル(中立)で、悪い側面と良い側面があるだけなのです。いわばコインの裏表ですね。

河合さんは、子どもがいないことを嘆く人もあれば、子どもがいてもそれによって不幸になる人もいると説明します。だから、「子どもがいないから」と言って嘆く必要もないし、「子どもがこうだから」と言って不幸をかこつ必要もないのです。


イライラは、自分の何か−−多くの場合、何らかの欠点にかかわること−−を見出すのを防ぐために、相手に対する攻撃として出てくることが多いのである。」(p.47)

イライラの原因は他人や出来事にあるのではなく、それは単に縁(きっかけ)なのです。原因である自分の心の中にあるコンプレックスなどが表出しそうになるので、それを嫌がって起こる感情なのですね。


自立ということを依存と反対である、と単純に考え、依存をなくしてゆくことによって自立を達成しようとするのは、間違ったやり方である。自立は十分な依存の裏打ちがあってこそ、そこから生まれでてくるものである。」(p.95)

子どものうちに十分に甘えて安心感を得ることによって、子どもはスムーズに自立していく。最近は、そういうこともだんだんと常識になりつつあるように感じます。昔は甘え癖がつくとか、抱き癖がつくなどと言って、過度に甘えさせないよう厳しくするのが常識だった時期がありました。隔世の感があります。

親が自律的であり、子どもに依存を許すと、子どもはそれを十分に味わった後は、勝手に自立してくれるのである。」(p.96)

したがって重要なのは、親自身が自立していることなのです。親が自立していないと子どもに依存して、子離れできなくなります。こういう親は、子どもが依存してくることを喜び、子どもの親離れを阻害します。

親がしっかりと自立し、子どもが甘えたい時は甘えさせてあげ、放っておいてほしいときは放っておくなら、子どもは親に対して安心感を抱いて、自立するようになるのです。


二人で生きている人は、一人でも生きられる強さを前提として、二人で生きてゆくことが必要である。無意識的よりかかりや、だきこみが強くなりすぎると、お互いの自由をあまりにも奪ってしまい、たまらなくなってくるのである。」(p.157)

親子などの従属関係では、まず主である親が自立することが重要でした。夫婦などの並立関係では、互いに自立していることが大事なのですね。そうやって自立した大人同士が連携することで、より良いパートナーになれるのだと思います。


早すぎる知的理解は、人間が体験を味わう機会を奪ってしまうのである。さりとて、「知る」ことがなさすぎると、災害をどんどん拡大していって収拾がつかなくなってしまう。実際には、ある程度のことは知っていても、事が起こるとあわてふためき、それでも知っていたことがじわっと役立ってきて収まりがつくという形になることが多い。」(p.221)

変に物知りになると、体験する前からわかったような気分になり、体験の機会を逃してしまいます。その弊害を河合さんは指摘しておられます。

それでも、知っていることによって、深みにはまらずに済むメリットがあるとも言います。感情が沸き起こったら、まずはそれをしっかりと感じ、感情に振り回されないようにして、その背景を考えてみる。そんなふうにして、しっかりと体験することが自分に役立つのだろうと思います。


これはエッセイ集のようなものなので、本全体で何かのテーマがあるというわけではありません。どこから読んでもよくて、そういう意味では近くに置いておいて、好きなところを読んでみるという読み方もあるかと思います。

1章が4ページで、全部で55章あります。一気に全部読むより、1回に1章ずつ読んでは考えてみる。そういう読み方をお勧めします。

こころの処方箋
 
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2017年05月10日

「引き寄せの法則」で重要な2つのポイント

久しぶりに動画を撮ってみました。

「引き寄せの法則」はよく知られるようになりましたが、ここで述べている2つのポイントが軽視されがちなように感じます。



その2つのポイントとは・・・。ぜひ動画をご覧ください。


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posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 17:55 | Comment(0) | 幸せ実践塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月11日

幸せの公式について

今日も動画を撮りました。

「幸せの公式」についてです。



覚えてましたか? ぜひ動画をご覧ください。


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2017年05月12日

「引き寄せの法則」を上手に使うコツ

先日紹介した動画「「引き寄せの法則」で重要な2つのポイント」に続いて、使うコツについて語ってみました。



特定の結果に執着すると、かえって引き寄せられなくなる。それは、動機が「不安」だったからでしたね。

では、どうすればいいのか? 続きは動画をご覧ください。


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2017年05月13日

はだしの聖者



神渡良平さんの本を読みました。上のリンクにあるのは致知出版社のものですが、それより先に出版されたコスモトゥーワン発行、文園社発売の本を中古で買いました。

この本はノンフィクションです。西田天香さんが立ち上げた一燈園に所属していた山崎寿(やまさき・とし)さんの話です。サブタイトルにはこう書かれています。「満州の二宮尊徳といわれた山崎寿の物語」今やほとんどの人が、満州開拓がどうだったかを知らないのでしょうね。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

人のため、社会のため、尽くして尽くして尽くしきって生きた「はだしの聖者」。
 その人とは、戦前の満州植民地化の中で、満州の人の中に入り、彼らといっしょに泥まみれ汗まみれになって田畑を耕し、農業指導をし、ついには廟(みょう)さん(神さま)とまで慕われるようになった山崎寿(とし)さんである。
 山崎寿さんは大正、昭和の精神史に偉大な足跡を残した一燈園の創始者、西田天香(てんこう)さんの弟子である。山崎さんは下におりて人の足を洗う天香さんの生き方に感動し、大正十四年、満州に渡って、同じ精神で満州のために尽くそうと取り組んだ。
」(p.3)

冒頭で、山崎さんのことをこう紹介しています。師の西田天香さんは、住む家はおろか何一つ所有せず、托鉢と言って他人の家のトイレを掃除したり、様々な手伝いをする中で「生かされる」という生き方を示された方です。

今、家などを持たない生活をしている坂爪圭吾さんという方がおられますが、まさにそういう生き方を一燈園ではしていたのですね。


トルストイは「死ね」と言う。運命を天に任せて、食えなければ、元に還ればいいではないかと言う。
(無理に他をしのいで生きることは死ぬることである。運命を天に任せて食えなければ本体に還ればよい。死ねとは妄想から離れることで、悟れば全体が自分なのである……)
「そうか、そうなのか! 自分の命にさえ執着しなければ、捨て身で生きられる。よし、きょうかぎり死んでしまおう」
」(p.20)

西田天香さんが若いころ、トルストイ「我が宗教」を読んで感化されたというくだりです。自分1人が死んだとしても、全体にとっては何も変わらない。そうであるなら、自分1人が生きようとして他をしのぐくらいなら、運命は天に任せた方が清々しいと言うのです。

信仰とは、確実にこうなるとわかっているからやることではありません。結果がどうであろうと、目の前に現れたものをそのまま受け入れる。死ぬことさえ受け入れる。かつて親鸞が、師の法然に騙されて地獄に落ちたとしてもかまわないと言ったように、すべての結果を受け入れる覚悟なのです。

天香さんもこのように、自分が生きるか死ぬかということさえ手放して、すべて天に任せる生き方をしようとされたのでした。山崎さんは、こういう天香さんの生き方に感銘を受け、一燈園に身を寄せることになるのです。


寿は食事も雨露をしのげる家のことも忘れて、ただただ托鉢に歩き、夜は勝林院の本堂の下に帰った。我が強いわたしはこの方がいいんだ。神様はわたしを徹底して叩いてくださるんだ。ありがたいと思わなきゃ。寿はすき腹を抱えて寝込んだ。すると夜半になって天香の声がした。
 −−托鉢者は行き詰まるだけ行き詰まってみるがよい。日の脚はこちらの行き詰まりを待ち合わしていない。日は暮れ、腹が減ってくるが、泊めてくれる家はない。だれも握り飯ひとつ持ってこない。寂しい気がする。でも、そうしたときこそ、人間、真剣になるものだ。まだまだ行き詰まるがいい。どうするか。しみじみと考え込む。祈りたくなる。そうしたときに知らず知らず、一段一段と自分の我がはげていく。結構な修行だ。托鉢は神と人からの恵みなのである。
」(p.63 - 64)

何軒も断られながら、それでも托鉢をして歩きます。何かをもらう托鉢ではなく、トイレ掃除などをさせていただく行のことです。見も知らぬ他人を家に上がらせて、トイレ掃除をさせてくれる家は多くはありません。

さらに、食事をねだることもしないし、泊めてくれとも言わない。ただただ下座に下り、掃除をして、掃除をさせていただけたことに感謝する。そういう一燈園の托鉢を、山崎さんも繰り返したのです。


一燈園では連れ添いを選ぶのも自分の意志では行わない。自分の結婚だからこそ、我執が入り込みやすい。いかに立派な修行を積んできても、その一点で崩れるのだ。すべてお光の導かれるままに行われなければならない。」(p.123)

昔は、結婚相手は親同士が決めるのが当たり前でした。そういう時代であることを考えれば、当時はそれほど問題にはならなかったのでしょう。現代は、当人の意志を無視することは批判されます。

けれどもこれは、どちらが正しいかという問題ではありません。一燈園の修業をする者としては、結婚もまた修行の一環と言えるのでしょう。


確かにひとつはあります。それは一燈園がやっている金州郊外の燈影荘です。ここはみごとに五族協和の理想を実現しています。燈影荘の主催者の山崎寿氏は現地の満人から、廟さん、廟さんといって慕われているそうです。残念ながら日本人が満人に慕われるということはあまりないことなのですが、この山崎寿氏は別のようです」(p.132)

これは若槻首相が内田満鉄総裁を呼び、満州統治の実情を尋ねた時、内田満鉄総裁が報告したときのセリフです。

五族協和の掛け声もむなしく、特権階級に収まった日本人が多かったのですね。満州人や朝鮮人を奴隷のようにあごで使い、ふんぞり返っていたのでしょう。そんな中で一燈園の人たちは下座に下り、現地の人から慕われるようになっていたのです。


敗戦により、日本は満州を追われます。山崎さんも兵役に就き、シベリアに抑留されることになります。何度も死線を越えながら、やっとの思いで帰国。しかし、その命は長くは続かなかったようです。昭和23年(1948年)12月25日、山崎さんは46歳の若さで亡くなります。

その日、山崎さんは子どもたちを呼び寄せ、「イワンのばか」の話を語って聞かせました。そして子どもたちにこう語るのです。

いいかい、みんな。このイワンはちょっと見れば馬鹿正直で損をしているように見えるよね。でも、それは人間の目から見たらの話であって、神さまから見たらちがうんだ。汗臭いから外に行けと言われたら、素直にハイと言える−−これほど強いことはない。そうすればもう悪魔も勝てない。お父さんが満州でやろうとしたことはこのことなんだ。」(p.229)

賢く得をするように立ち回るのではなく、すべてを運命に任せて、争わない生き方をする。損を損とも感じない。それがもっとも強い生き方だと言うのです。


戦前の日本の教科書に、山崎さんのことが「満州の二宮尊徳」と載ったそうです。そんな有名になった人のことも、戦後はすべて悪いことにされて、記憶から消されてしまいました。

神渡さんは、ライフワークとしてそういう目立たない人の生き様を掘り起こしておられます。一隅を照らす人々を紹介し、読者に勇気と希望を与えてくれるのです。

はだしの聖者
 

posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 14:35 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月15日

未来の私からのメッセージを聞きました

「coconala(ココナラ)」という販売サイトに遠隔レイキヒーリングなどを出品しています。

それでいろいろ眺めてみたところ、面白い鑑定(占い)がありました。

「未来のあなたからのメッセージを伝えます
将来のあなたへコンタクトし
今のあなたに必要な言葉を聞きます。」


湯汲大悟さんが鑑定してくださるそうです。評価もかなり高かったので、思い切って鑑定を依頼しました。

未来のあなたからのメッセージを伝えます 将来のあなたへコンタクトし今のあなたに必要な言葉を聞きます。

私が知りたかったのは、今住んでいるところから引っ越したほうがいいのか、引っ越すとしたらどこか、ということです。

日本に戻るのか、妻の実家へ行くのか。選択肢がいくつかあるなと思って、鑑定を依頼しました。


鑑定してもらって驚いたのは、そのボリュームです。そして、私についての鑑定内容が、実に的を射ていたのに驚きました。

誰とでも気軽に接する事ができる方ですが、礼儀を忘れず周りに気を使っているんですね。考えて動くよりもまずはやってみようと動かれます。自分にも厳しく頼まれたら嫌って言えないんですね。

自分に厳しく、周りにも厳しくと周りでは引き締め役ですね。目標が決まっていればブレる事なくまっしぐらに進んでいきますね。状況判断が早く何が良くて、何が悪いのかすぐに修正していきます。

今を大事にし、みんなが平等になるにはどうしたらいいのか、周りの意見を尊重します。仲間意識が強く同じような考え方ができ、その輪を大事にしていますね。

負ける勝負は好みません。負けないためにアンテナを張って状況判断をしていきます。リスクマネジメントができていて、傷が大きくならない内に行動を起こします。やれると思った時はどんなことにも立ち向かいます。

その時その時で判断をせず、じっくり物事を考えて決めていきたいんですね。最悪のパターンを押さえておけば困る事はないですもんね。動く事が好きと思われがちですが、のんびりゆっくりできるほうがいいんですけどね。



そして、未来の私からのメッセージをいただきました。

今年の過ごし方として、
今は場所を動かさず、このまま自分の活動を進めていた方が良かったね。そのままでいればいらない苦労をすることもないし、今ある条件が成功の元になっているからどこにも場所を動かさないのが良いよ。特にこの3年間は住居を移さない方が良いとの事だから、場所は気にしない事。だそうです。

将来の動き方は、
場所を安定させたいって思うけど、タイと日本を行ったり来たり、それぞれの場所で活動してるよ。タイでも日本でも呼ばれてしまうんだよね。それからそれぞれ活動が相乗効果を発揮して活動範囲が広がっていくよ。これで良いのかな?思う時があるんだけど、それはうまくいってる証拠だから、そう思った時は何が足りなくなっているのかを見ると次のヒントが見えて来るよ。

未来の篤さんからのメッセージです。
僕を慕って来てくれる人が現れた時はしっかり話を聞いてみると、自分が気づけていなかった部分を見る事ができるよ。「そんな事ないよ」って思ってしまうけど、徐々に実感し始めて来るから。「柔軟に」って言葉が切り開いていく言葉にもなったね。


私は基本的に、占いは信じない人間です。都合の良いことだけ信じるのですから、全体としては信じていないってことですから。

そんな私ですが、湯汲大悟さんが鑑定した未来の私からのメッセージは、何だか感じるものがあります。

「強情」が私の欠点でもあり、長所でもあると思っています。でも、このメッセージにもあるように、変に強情を張ることなく、柔軟に対処していこうと思いました。
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 19:21 | Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月16日

霊視してもらいました

私が「coconala(ココナラ)」というサイトに出品するようになったきっかけは、昨年末にPASAITさんの霊視を受けたからです。

魂の霊視いたします 評価を観れば一目瞭然!【本当になりたい自分を知りませんか?】

「たましいのことだま」を創っていただき、チャクラクレンジングも教えていただきました。


この方の霊視が本物だなと感じたのは、指摘されたことが実に私にぴったりだったからです。かなりボリュームがあるのですが、引用しましょう。

まず赤木さんの魂の質として「正しさ」があります。
力強く、そして突き進むものです。若いころは年相応の「正しさらしさ」にそって結果を出してきた部分があると思います。
それが年を重ねるにあたり、さまざまな経験を経て「寄り道」や「余裕」が必要だと学び、自分にそれを足してきたのでしょう。とてもよい成長のされ方をしております。

ただ、「頑固」な部分があり、しかもそれが「正しさ」と繋がっているので、自分で頑固だと思っていなくても相手には「頑固」だと受け取られる面が大いにあります。これは困ったことに赤木さん自身が困るような状況にならないと表面化されないことが多いので、あとから「あの時は頑固だからこうなったのか」と思う失敗例が多いのではないでしょうか?

「頑固」

というのがひとつのキーワードです。良くも悪くもこの部分をどうにかするために赤木さんは産まれてきました。

今の時期と言うのがあるていど学びを終えて、新しい自分にあるために脱皮する時期なのですね。
トラブルやもめ事など、そういったもので成長する時期を終えて、今度は「託す」「任せる」時期に入ろうとしています。きっとなにかを始めても想像の範囲内でしか結果を残せないと思うのです。若いころは思っているよりもはるかに成果が出たりしたでしょうけど、もうそれはありません。
これは経験も大いに関与しているのでご自身でも感じてらっしゃるはずです。

その中に「お金」の問題があります。これを使って今から成長するための学びが始まっています。
ぼんやりと収入を上げたい、安定させたいと感じられるのは新しい学びの時期を迎え、今まであったものを捨てた不安から生まれています。そこに新しく良い気や未来の自分になるものが入ってくると思ってください。
なのでそこになるべく不安を入れないようにすることが大事です。きっとそれも気を付けて過ごしてらっしゃいます。そのままで大丈夫だと言うことです。

ただ、赤木さんには複雑な部分があって、お金に対して固執している部分と固執していない部分とが同居しているのです。相反する考えがあって、それを他人の反応で理解しているが自身にうまく落とし込めていない状態です。

これは意識レベルに当てはめると(わかっている前提で話しますw)
「理性から愛へ移る」ことを意味します。

愛と言うのは「委ねる」ことも必要であり、相手の成長を促すことも愛なのです。
ですからそれをすべく収入の不安が頭をよぎるのです。

高次の魂たちが「収入」によって、新しい学びを得られるように仕向けていると思ってください。

わかりやすく言うと、金銭の問題が、赤木さん本人から家族へと譲渡される時期であるということ。
人は結局自分で立てなければいけません。「養う」という意識を手放しために今があるのです。なのでそれは手放してください。

ここが上手く学べると本当の「おだやかさ」が始まっていきます。
ある種、作り上げてきた、作らなければいけなかった今までの「穏やかさ」から、まるっきりベクトルもジャンルも違う「おだやかさ」が始まります。
あなたにとっての「おだやかさ」であり、他人に理解されないものも産まれます。それをしっかりと味わうことが大切です。

キーワードとしては

「頑固」
「理性から愛へ移る」
「本当の自分だけのおだやかさ」

です。

少し難しい学びではありますが、平静さとおだやかさをもって歩んでいかれることを祈ります。



まさに私の課題であるし、安心して不安を手放すことが重要なのだなと、改めて思いました。

ついでに「たましいのことだま」も公開しましょう。

私は 幸せに寄り添って歩みます
私は 幸せを分け与え歩みます

ひとつ 自由を重んじ、また自由の意味を深く理解します
ひとつ 自分を尊重し、他者の自由を尊重します
ひとつ 道を見つめます
ひとつ 心を見つめます
ひとつ 関係を見つめます
ひとつ 魂を見つめます
ひとつ それらを探求し、見つめます
ひとつ それらと調和し、寄り添い生きます

ひとつ 孤独と調和します
ひとつ 愛と調和します
ひとつ 身の内の困難を手放します
ひとつ 愛に委ねます
ひとつ 愛に身を任せます
ひとつ 孤独は愛のはじまりと理解します
ひとつ 世界を見つめます
ひとつ 宇宙を見つめます

私は 宇宙と調和し、世界に自らを置きます
私は 思考を捨て、感覚を取り戻します

考えず、感じながら生きます
その先におだやかさがあることを理解します



これも私のピッタリだなぁと思いました。

霊視と自分だけの「たましいのことだま」を創ってもらえます。気になる方は、どうぞお試しください。
タグ:PASAIT 霊視 言霊
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 15:18 | Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月17日

なぜ世界は日本化するのか



話題の本を読んでみました。帯には亡くなられた渡部昇一さんの写真があり、渡部さんが推薦されていることがわかります。著者は佐藤芳直氏。船井総研から独立された人気のコンサルタントです。

世界が日本化しているという認識はあまりなかったのですが、日本は世界を平和に導く役割があると思っていました。それでこの本に興味を持って、読んでみたのです。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

世界はどの国も、先進国になれば量から質を追求するようになる。質的なモノづくりに特化している国の中では、断トツで日本が先頭を走っている。質的な生活を追求するようになると、どうしたって日本と巡り合う。また、どこの国の民族も豊かさを目指す。豊かになれば人間は、量より質を求めるようになる。どの民族も、質を追求していくと日本にぶつかる。だから「世界は日本化する」のである。」(p.5)

これはよくわかります。新幹線はもちろんのこと、在来線でも1分違わぬ運行が当たり前の日本は、質の上で世界を凌駕しています。ETCの反応の良さは、タイのEasyPassと比較すると圧倒的に素晴らしい。自動改札機も、まったく話しにならないくらい、日本の方が優れています。

日本の製品やサービスは、いたるところに気遣いがあります。ですから、質的に日本が最高だし、いずれ世界は日本をお手本にするだろうというのも、納得できる気がします。


世界は分かっている。”日本”という効率的で、合理的で、経済性の高い国を創るためには何が必要か? 山手線や新幹線を造ればいいわけではない。”日本人”という社会資本がなければ、山手線も新幹線も走らせることができない。」(p.19)

質の高いモノやサービスは、「日本人という社会資本」から生まれると言うのですね。ではそれは何かと言うと、日本の文化に表れているものです。日本人の特性とも言えます。そういうものがないと、ただモノや仕組みを導入しても、上手くはいかないのです。

たとえば、東日本大震災の時の、被災者の秩序正しさです。あるいは、山手線がどうして3分間隔で運行できるのか? それは、ほとんどの人が秩序正しくしようと思っているからです。降りる人が先、乗る人が後という、日本人なら当たり前のことができない国がほとんどなのですから。

そういう日本人の文化、日本人の特性がなければ、質の高い社会は実現されないのですね。


文明と文化を一緒に導入するというセンスが、日本民族にはあった。源平以降、約700年続いた武家政権化の文化を、他国に強要されることもなく、自らの意志であっさり捨て去った。これが日本人のすごさだ。」(p.22)

自らちょんまげを切り、帯刀をやめてしまった日本。それが、発展のためには文化も導入するということなのです。

しかし、文化を捨てるというのは、簡単なことではありません。それなのに日本がそれをしたのは、「自分たちの魂に対する絶対的な確信があったから」だと言います。それを大和魂と説明しておられますが、ここはイマイチわかりにくいところですね。


産業革命以降、世界の国々は経済性、合理性、効率性を追求するようになった。やがて、日本が極めて合理的、効率的で美しい社会を築いていることを知る。そして、それを可能にしているのものが”社会資本”であることに気づいた。結果、世界は”日本人”という社会資本がどうして作られたのか、それを学び、その制度を導入しようとする。だから、「世界は日本化する」。」(p.42)

繰り返しになるのですが、日本の社会資本が作られた理由を、世界が学ぼうとしていると言います。その理由は「1番に歴史、2番に教育、3番にリーダーのあり方」だと言われます。

それらによって作られた日本人の特性は、「協調性」や「公」を大切にする心であり、聖徳太子の十七条憲法に表れていると言います。

他にも集団を強固にする家父長制度だったり、終身雇用制度だったり、日本にはそういう文化が根づいているのだと言います。


日本はなぜこんなに強いのか。一つの大きな結論は、日本には劣等感がなかったということだ。日本は世界で最も古い2600年以上の歴史を持っている。そして類例のない万世一系の天皇というご存在がある。日本には他国への劣等感がなかった。」(p.95)

敗戦によって、アメリカは日本を徹底的に解体して、二度と歯向かうことができないようにしよとしました。神話を教えることをやめさせ、教育を変えさせた。そして日本に劣等感(罪悪感)を植え付け、日本の文化を骨抜きにしようとしたのだと。


バブル崩壊後の日本は、失われた20年と言われるように、経済は停滞してきました。この原因を佐藤氏は、グローバリズムと称して、アメリカの真似をしようとしたことだと言います。アメリカが日本の良さを取り入れようとしているのに、日本は逆を行っていると言うのですね。

ですから、日本は昔の日本のままでいいのだと、佐藤氏は言いたいようです。そう直接言っている部分はないのですが、現代の日本は昔の日本の良さを忘れ、劣化してきていると言っています。なのでおそらく、昔の日本に戻れと言いたいのだろうと思うのです。


言いたいことはわかるのですが、共感できる部分もあれば、納得できない部分もあります。たとえば家父長制度です。昔は、父親の許可がなければ子どもは結婚できませんでした。そう佐藤氏も言っています。それは良いことなのでしょうか? 私には、そうは思えません。

私は、昔の日本に戻るべきとは思いません。もちろん、日本人に素晴らしい特性があることは認めます。けれども、単純に昔に戻るのではなく、さらに発展させて行くべきだと思うのです。明治に大胆に文化を変えたように、いつまでも同じ文化に留まるべきではないし、ましてや昔に戻るべきではないと思います。

日本が、世界の文化的リーダーになるべきだと、私も思っています。しかし、今のような閉鎖的な文化では、どの国も真似ができないでしょう。日本は、他国の文化を取り入れて発展させながら、もっと変わっていくべきだと思います。そして良い方向に進んでいると、私は思っています。

なぜ世界は日本化するのか
 
タグ:佐藤芳直
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 16:23 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月18日

金運を占ってもらいました

先日の湯汲大悟さんの鑑定が良かったので、また別の鑑定をしてもらいました。

金運アップのトリガーの引き方教えます 臨時収入から年収アップまであなたの方法を伝えます。

今度は気になる金運についてです。

またすごいボリュームの鑑定をいただきました。

まずは、篤さんの本来の金運についてですが、
お金に関して、苦労する事を経験しますが、精神的なタフさで乗り越えることができます。苦労を経験すると金運が上がって来るという運気です。心配なのは欲しいと思えば少々値がはったとしても手に入れたいと思ってしまうところです。そこら辺が苦労の元でもあるんですけどね。そこを理解して入れば挽回する力を持っていますので、年を増すごとに財を積み上げていきます。

現在の金運の状況は、
現在、転換期を過ぎたところです。冬に湖でできた氷が春になり解け始め川に流れ始めました。金運についても春が訪れこれから芽を出してきます。また篤さんをサポートしてくれる人がついて来ると更に運気を安定させていきますね。ただ気が緩みやすいとも出ていたので、そんな事もあるんだなと意識しておく事でやり過ぎず程々で済ますことができます。

篤さんだけの金運の上げ方として、
本来の金運でもある苦労があっても跳ね返せる力がありますので、難しいと感じた事はチャンスです。そこに更に成功のヒントが隠れているとあります。また、その時期が来ると出てきます。言い換えればチャンスが来るので色々と試行錯誤する事が金運でもアップにつながります。

全体運を上げる方法としては、
いろんな人と関わる事が良いと出ていますが、関わっていくうちにその人を知っていくよりもこの人との付き合いは深くしても良いのだろうかと考える必要があると出ています。というのも付き合う人の中には篤さんの足を引っ張ってしまいやりたい事がうまく進まなくなってしまいます。付き合いは始めに予兆が出ますので逃さないための「考える」です。

溜まった運気を解放するトリガーの方法ですが、
決めたら突き通す姿勢が必要です。批判や反対、妨害しようとする人が現れますが、少々強行してまでも貫いても大丈夫です。ただ、サポートや協力も得られる時なのでその時はしっかり甘えてください。その見極めは必要になりますが、全体運を上げていく事でスムーズに物事が進んできますよ!



なかなか希望の持てる鑑定結果です。嬉しくなりました。

さらに、吉方位についても教えていただきました。それによると、日々、どちらの方位が良いかという吉方位というのがあるのですね。

その方向で、自宅から750m以上離れた場所に行って10分以上留まることで、さらに金運がアップするそうです。


その真偽はよくわかりませんが、すごいのは吉方位を地図で見えるようにしてあること。
吉方位の図

自分で自宅の位置を設定しなければなりませんが、地図を使って方位を確認できるので、とてもわかりやすいです。そういうツールもあるのですね。(方位の見方も載っています。)


前にも書きましたが、私は基本的に占いを信じません。自分の都合の良いことだけを信じるスタイルです。なので、他の人にも「この占いはいいよ」などと勧めるつもりはありません。

ただ、鑑定してもらって思ったのは、私の内部にあって少しは気づいていた部分が、明確に文字として表されているということです。これは私が求めているものじゃないかって感じたのです。

興味のある方は、自己責任で鑑定を依頼してみてくださいね。
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 11:32 | Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月20日

人生を変える幸せの腰痛学校



話題になっている腰痛の本を読みました。著者は伊藤かよこさん。自らも椎間板ヘルニアで腰痛になった経験があり、自分で治そうと一念発起して様々なことを学び、鍼灸師の資格も得て、現在は鍼灸カウンセリング治療院を開設されています。

驚くのは、これは小説だということです。小説を読むことで腰痛が治るというしろもの。そんなバカなと思いましたが、読み終えてみると目からウロコがボロボロと落ちました。しかも内容が実に本質的。これには参りました。300ページもある分厚い本ですが、一気に読んでしまいました。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。と言いたいところですが、これは小説です。ネタバレになるので、引用はなるべく少なくしたいところです。

しかし、覚えておきたいことがてんこ盛りで、多くのページに線を引いてしまいました。ですから、私の備忘録として引用したいと思います。私の解説は、なるべく減らします。ネタバレが嫌な人は読まないでください。まず本を読んでから、この先を読まれることをお勧めします。

この本は、確かに腰痛の改善を目的として書かれたものです。
 そしてこの本『人生を変える幸せの腰痛学校』は、今や世界の最先端の腰痛治療の現場で行われ、実際に驚くべき成果を上げている「認知行動療法」のプログラムに基づいて描かれたものです。
」(p.2)

まず、このようにこの小説の立場を明記しています。

この後、腰痛で会社を辞めざるを得なくなった主人公が、様々な治療法を試しても治らず、最後に出会った認知行動療法のプログラムによって、腰痛から解放されて幸せになる様が描かれていきます。


この後は、小説の展開から離れて、本質的な文や気になったところを引用したいと思います。

物事はねぇ、とってもシンプルなんですよ。腰痛のことばかり考えていると治らない。いい気分で過ごすと改善する。なんとなくわかりませんか?」(p.59)

これは面白い現象なんやけど、腰痛のままでもまあええか、と思えた時に、痛みは少しずつ減少していきます。治したい、治りたいという執着を手放すと、結果的に手に入りますから」(p.62)

私たちはいつでも自分で選べるの。幸福でいるか、不幸でいるか」(p.66)

みなさんだって明日死なない保証はどこにもないんですよ。腰痛のことはひとまず横においといて先に幸せになりましょうよ。そのためにはね、私は幸せになるんだとまず最初に決心することなんです」(p.76)

このように、意識をフォーカス(集中)すると、その現象(痛み)が続くのだと言います。だから現象から切り離して、まず先に幸せになること。腰痛でなかったらやる楽しいことに意識をフォーカスするのだと言っています。


「一病一因といって、ひとつの病気や症状はひとつの原因で起こる、ほとんどの人がこの思い込みにとらわれています。みなさんだけではない、医療関係者もね。
 でもね、実際は一病多因なんです。原因のすべてを正確に知ることはできません。そのことがわかった時、どうしたらいいと思いますか?」
(どうすればと言われましても…)
「原因について考えるのをやめることです」
」(p.86)

原因を考えても良くはならないのですね。この辺はアドラー心理学の目的論的な考え方が反映されています。


今ね、とても集中してたでしょう? 私たちは、次から次へといつもなにかを考えています。この『思考のおしゃべり』を止めるコツは、考えるのをやめて、感じることに集中することなんです」(p.94)

瞑想のコツとも言えます。そして、体験を重視する考え方ですね。


先生は、ホワイトボードに書かれた<自分=主><痛み=従>を指さした。
「みなさんは痛みを観察しました。観察する側とされる側では、観察する側が『主』で観察される側が『従』です。わかりますか?
」(p.125 - 126)

頭から痛みのことを追い出せれば一番いいんですけど、痛みに意識を向けないでいることはそう簡単にできることではありません。それやったら、痛みと自分とを切り離して淡々と観察してみましょう」(p.126)

痛みが強い時にじっと動かないでいるのか、できる範囲で動くのか、痛みだけに集中するのか他のことを考えるのか、痛みを嫌うのか好きになるのか、痛みに話しかけるのか、そんなバカバカしいことはやりたくないからやらないのか、これらを決められるのは自分だけなんよ。
 自分で選択し、決断し、行動する。そして、行動したことによって初めて自信がつくんです。
」(p.127)

痛みの奴隷にならないこと。痛みはあっても自分が主体なのだということ。主体の意思次第で、痛みを従属する立場に置くことができるのですね。


子育てにたとえてお話しましょうか? 『悪い子』やという前提があって、ここが悪い、あそこも悪いと、『悪いところ探し』をしたとしましょう。『悪い子』やから治さなアカンし、矯正せなアカンと思うんでしょ? まわりの大人がこんな態度で接したら、その子は本来持っている能力を十分に発揮できると思いますか? からだもいっしょです。もともと備わっている治癒力が働きません」(p.148)

治ると思えば治るし、治らないと思えば治らない。腰痛に関しては実にシンプルですわ。治りたいのなら、すでに治ったと思い、すでに治ったようにふるまえばいいだけです。せやけどね、こうやって治った、治らないと腰痛に意識を向けること自体が逆効果やからね。そこでお勧めなのが『どっちでもいい』という考え方なんです」(p.155)

もっとからだと仲よくしましょうよ。仲よくしたい時は、”ダメ出し”やなくて、”ヨイ出し”です。いつもは、当たり前だと気にもとめていないからだの働きに、『ありがとう』と言ってみませんか?」(p.168 - 169)

身体を信頼すること。感謝すること。そして理想を思い描くこと。それができないなら、結果を放り出すことです。


「恐いことを克服する方法はひとつしかありません。なにかわかりますか?」
「……?」
「その恐いことを実際にやってみることなんです。今回、神崎さんにとって激痛がやって来たのはチャンスでした。あんなに痛かったのに、数時間後には電車に乗れた。そういう経験を一度でもしたらもう大丈夫。腰痛を二度と恐がらなくて済みますよ」
」(p.193)

「中途半端なとこにいるより、落ちてしまった方が結果としては早かったり……」
(中略)
「医者にとって一番勇気がいるのは、信じて見守ることなんですわ」
「そしてこのプログラムの参加者は、先生がなにもしてくれないから自分で治すしかない、と腹をくくるのよ」
」(p.207)

恐さ(不安)は幻想です。しっかりと見つめれば消えていきます。だから、恐いことを自分でやるしかないんですね。先生の仕事は、その背中を押してあげることなのです。


少しは期待していたけど、まさかみんながこんなにも喜んでくれるとは。私の勇気が、ほかの誰かを勇気づけた。そしてまた、そのことが私にさらなる勇気をくれた。勇気はこうして人から人に連鎖するのだと私は初めて知った。」(p.214)

一歩を踏み出す勇気は、先生(指導者)からだけでなく仲間からも与えられます。その影響はまた自分に返ってきて、さらに自分の勇気となるのです。それが共同体の力なのですね。


逃げるってそんなに悪いことですかねぇ? 野生動物で言うと、逃げることは生存のための最適な選択肢です。疾病逃避という言葉もありますけど、それは弱音を吐けないみなさんに代わって、からだが先にギブアップをしてくれる、人間に備わった素敵なシステムやと私は思いますけどね」(p.235)

精神的につらくて学校へ行けない時、頭痛や腹痛が起こることがあります。それは、身体が先にギブアップすることで、「私」という全体を救ってくれているのです。


「わかってもらえないと感じる時はね、自分で自分をわかればいいのよ」
 篠原さんがそっと立ち上がり、私たちひとりひとりに語りかけるように言った。
「痛いよね、つらいよね、苦しいよね、わかってるよ、ごめんね、大丈夫だよ、もう十分頑張ってるよって。毎日毎日、飽き飽きするほど、うんざりするほど、もういらないって思えるくらいまで自分で自分に声をかけてみて。いつどんな時でも、私だけは私の味方なんだから
」(p.243)

自分だけは自分の味方でいる。否定せずに愛することですね。


私たちが、なぜ生まれて、なんのために生きているのかの正解がないように、なぜ病むのか、なぜ治るのかには、唯一絶対の答えはないのよね。
『原因はこれで、こうすれば治る』と断言口調で威勢のいいことを言っている先生の指示に従っていた方がずっと楽なのよ。『わからない』のはストレスだし、自分で考え、決めるということは、『これでいいのか』『これであっているのか』という不安を抱え続けることになるわ。だから佐野先生は、その不安に立ち向かえるように『あなたにはできることがある』『からだはすばらしい』『すでに力は備わっている』と自信と勇気を与え続けてくれたんだと思うの。
」(p.258)

何が正解かわからない中で、自分で考え、自分で決断する。その勇気を持つことが、自分の人生を切り開くことになるのですね。


その精神科の先生から教えてもらったことはね、どんな状態にあったとしても、”今、この瞬間”の思考と行動は、自分の意志で選ぶことができるということなんです。”今、この瞬間”、少しでもいい気分になれる思考と行動を選ぶ。ひたすらそれだけを心がけているうちに、『焦ってもなるようにしかならへん』、逆に言うと、『焦っても焦らなくてもなるようになるから大丈夫』という心境になれたんです。」(p.270 - 271)

自分の思考と行動は、自分が決めることができる。自分が幸せでありたいなら、幸せでいられるように考え、行動することなのです。


腰痛を治すという本なのに、まるで人生とか宇宙の深遠な真理を語っているような気がしました。結局、すべてのことは通じているということなのでしょうね。

痛みというのも1つの現象に過ぎません。現象はすべて、私たちに何かを気付かせ、より進化成長する方向に促してくれるものです。そう考えるなら、腰痛もまた大事なパートナーであり、ありがたい存在なのだなと思えるのです。

人生を変える幸せの腰痛学校
 

posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 10:44 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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