2017年04月01日
おくりものはナンニモナイ
パトリック・マクドネル氏の絵本を読みました。翻訳は谷川俊太郎氏です。
これも「なんていいんだぼくのせかい」で紹介したように、坂爪圭吾さんが「誰かに無理矢理にでも読ませたい本」と言われた本の1つになります。(ブログ「いばや通信」の記事「自分を殺してひとに好かれるくらいなら、自分を出してひとに嫌われるほうがずっといい。」の中の「わたり文庫」の項をご覧ください。)
物語のあらすじを紹介します。
猫のムーチは、大好きな友だちのアールに、何か贈り物をしようと考えました。しかし、アールは何でも持っています。そんなアールに何を贈ったらいいのか、ムーチは悩みます。
そして思いついたのが、「ナンニモナイ」ということ。何でもあるのだから、逆にナンニモナイが珍しいと気づくのです。
では、ナンニモナイはどこに行けば買えるのか? 探したけど見つかりません。仕方なく、いつもの場所にただ座ってじっとしていると、それが見つかりました。
ムーチは、ナンニモナイを箱に詰めて、アールに贈りました。アールが箱を開けると・・・。
この物語も、なんだか哲学的な話ですね。子どもにこれが理解できるのか?という疑問もありますが、子どもだからこそ素直に受け入れ、大人よりも楽しめる世界があるようにも思います。
こういう不思議な世界も、子どもたちの心を豊かにするのに役立つのかもしれませんね。
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