2016年03月01日
小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。
なんとも長いタイトルの本を読みました。話題になっているとFacebookで友人が紹介していたので、気になって買ったものです。
作者は、文が原田剛(はらだ・たけし)さん、絵が筒井則行(つつい・のりゆき)さんです。原田さんは、株式会社ワイヤーオレンジという出版会社の社長で、この会社は徳島県にあります。
さっそく一部を引用して・・・と言いたいところですが、この本は、見開きで20ページ足らずの絵本です。引用すればネタバレになるので、それはやめておきます。
まず本のタイトルが強烈ですよね。小学生が母親からナスビを売らされるのですから、児童虐待かと思ってしまいます。
しかし、このタイトルは事実であり、この物語は原田さんご自身の実話だそうです。
したがって、現代の価値観とはそぐわない点があるということは、本の冒頭で断り書きがありました。
では、どうしてこうなってしまったのか?
それを書くとネタバレなので、その答えは書きません。
ただ、この絵本は、母親に対する深い愛情から生まれたものだと言っておきましょう。
子どもが母親に愛情を感じるのは、母親の深い愛情があったからです。ナスビを売らせたことの背後に、深い思いやりがあったのです。
この絵本を、自分のお子さんに読み聞かせることで、お子さんはどんなことを感じるでしょうね。
現代なら、ただ勉強するだけで、習い事をやめずに続けるだけで、親から褒められるのかもしれません。
しかし、今から40年くらい昔の日本では、現代とは違う価値観の時代があったのです。
そんな違いに触れてみるだけでも、想像の世界が広がるのではないでしょうか。
いろいろと考えさせられる絵本でした。
私も子どもがいたら、読み聞かせてあげたいなと思いました。
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