タイ・バンコクで日本のパスポートを更新しました。
実はこれで2回目です。もう在タイ丸13年になりますから。
ちょうどよい機会ですので、パスポートの更新の仕方をまとめておきます。
まずは何はともあれ、日本大使館のWEBサイトで最新の情報を入手しましょう。情報は変わりますから、行く前に必ずチェックしましょう。
「旅券」−「切替」とリンクをクリックしていくと、更新に必要な情報が書かれたページ「2.パスポートの切替発給」に飛びます。
更新には写真が2枚とパスポート原本が必要です。申請書などは大使館に用意されています。
ただ、どんなことを書く必要があるのか知っておくために、「一般旅券発給申請書の記入見本」とあるリンクをクリックして、PDFファイルの見本を見ておくとあわてずに済みます。(2017年2月20日現在、申請書のダウンロードが可能になっています。)
本籍とか現住所(タイの住所)など、普段あまり書かなくて覚えていないものは、事前に調べておかないと書けませんからね。
準備ができたら、大使館へ行きます。「窓口受付時間」のリンクをクリックして、開いている日時を確認しておきましょう。
現在は、「申請・交付時間:月〜金 8:30〜12:00 13:30〜16:00」となっています。また「休館日:土日、タイ国祝日、他」となっていて、PDFファイルで確認できるようになっています。
大使館の場所ですが、今はウィタユ通りにあります。
以前はペップリー通りとアソーク通りの交差点に大使館があり、領事部はアソーク通りのサーミットタワーに入っていました。
ウィタユ通りの大使館は、入り口が2ヶ所あります。北側が正門のようです。
パスポートやビザ関係は領事部なので、南側の入口から入ります。
入り口にガードマンがいるので、パスポートを見せたり、氏名や要件を書いたりして中に入ります。
中に入ると、X線で持ち物検査と金属探知機の検査をする場所があり、そこを通ってから申請する部屋に入ります。
中に入ると、右手に申請書が並べてあり、そこで記入できるようになっています。パスポート更新の申請書と、ビザ移し替えのための書類の一部(自分の名前や旧パスポートの情報)を記入します。
右奥に番号札の発券機があるので、申請時はDのボタン、受け取り時はEのボタンを押して、番号札をもらいます。
順番が来たらカウンターへ行って、申請書などを提出します。確認してもらってOKなら、引換証をもらいます。
そこに、いつから受け取れるとか、いくら手数料がかかるなどの情報が書かれています。
次に受け取りに行くときは、入り口でパスポートの代わりにこの引換証を見せます。
パスポートの更新では、受け取りは必ず本人が行かなくてはならないようですね。
受け取りのときは、Eボタンを押して番号札をもらい、順番が来たらカウンターへ行き、古いパスポートと新しいパスポートをもらって手数料を支払います。
新しいパスポートはICチップが入っていて、その内容が正しいかどうかをモニターで確認するよう言われました。
西暦が下2桁で表示されるため、ちょっと違和感がありましたけどね。だって誕生日は1900年台ですが、パスポートの有効期限は2000年台と違うのに、下2桁だけ表示されると「なんだ、この数字は?」と思っちゃうんですよ。
古い方のパスポートには、穴が開けられます。新しい方は、ICチップのマークもありますね。
ICチップは、パスポートの真ん中のページに入っているのですね。初めて見ました。ちょっと厚めの硬いページが挟まっている感じです。
折り曲げないよう注意書きがありました。
また、ビザの移し替えのための大使館が発行する書類ももらいました。
これはタイのイミグレーションが要求しているものだそうです。新旧のパスポートを紐付けする書類なのでしょう。以前の更新のときは、この書類はありませんでした。
前の更新の時も思ったのですが、更新するとパスポート番号が変わるのです。どうしてなのでしょう?
パスポート番号が変わるから、紐付けが必要になるのです。同じ番号を引き継げば良いと思うのですが、なぜダメなのでしょう?
タイのコンピュータ・システムでは、個人の特定はID番号で行います。
しかし外国人にはID番号がないため、代わりにパスポート番号が使われます。
でも、ID番号は一生変わることがないのですが、パスポート番号は変わるのです。コンピュータ・システムの開発をするとき、これが本当に不便なんですよね。
まあそれは余談ですが、今回も無事にパスポートの更新が終わりました。
ビザを引き継ぐには、新旧のパスポートと大使館の紐付け書類などを持って、イミグレーションへ行かなければなりません。
ただ、これは本人が行かなくてもできたはずなので、私は会社のスタッフに代行してもらいます。
2015年09月04日
2015年09月08日
子どもが変わる怒らない子育て
教育コンサルタントの嶋津良智(しまず・よしのり)さんの本を読みました。
この本は、メンターの吉江勝さんと嶋津さんの対談動画を観た後で、すぐに注文したものです。新書版で安かったので、3冊ほど買いましたよ。
そんなとき、嶋津さんの講演会がバンコクで行われると知り、さっそく申し込むと同時に、本を読み始めたのです。
講演会のタイトルは、「グローバルな社会でこれから生き残るリーダーとは?」というもので、タイで働くビジネスマンにはうってつけの内容でした。
大いに感銘を受け、もっと立派なリーダーにならなければいけないと、認識を新たにした次第です。
読んでいた本は子育てに関するものでしたが、これは部下育てにも通じていると思いますね。
ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。
「残念ながら、イライラや怒りという感情をなくすことはできません。
しかし、コントロールすることはできます。」(p.4)
ベストセラーの「怒らない技術」などで知られる嶋津さんですから、その技術を子育てにも生かせるということで、「おこらない子育てセミナー」もされているそうです。
その核心である「怒らない」ということは、感情をなくすことではなく、上手にコントロールすることだと言います。
「「この子はどうして私がイライラするようなことばかりするのだろう」
そんなふうに思うかもしれません。つまり、子どもが自分にイライラや怒りを「与える」ような気がします。
でも、本当にそうでしょうか。そうではありません。実は子どもの言葉や行動に反応して、あなたが「イライラする・しない」「怒る・怒らない」を選んでいるのです。」(p.31)
「出来事自体には意味がないのです。出来事に意味付けをしているのは、あなたなのです。」(p.32)
このように言って、「怒る」のは、自分が何らかの出来事に対して、怒るような意味付けをしているからだと言います。したがって、意味付けを変えさえすれば、怒らなくてすむというわけですね。
「イライラするような出来事が起きたら、あえて「これはちょうどいい!」と頭に浮かべたり、つぶやいたりします。
すると人間の脳は不思議なもので「ちょうどいい」理由を探しはじめます。」(p.69)
これは「コーピングマントラ(魔法の呪文)」というスキルだそうですが、福島正伸さんも問題が起こったときは「チャーンス!」と言うことを勧めていますね。
斎藤一人さんなどが「ツイてる」を口癖にするといいと言うのも、同じ様なことだと思います。
「感情には2種類あります。
不安、悲しみ、苦痛、ストレス、寂しさ、絶望などは第1の感情です。
この第1の感情をもとにして感じるのが、「怒り」です。
つまり、「怒り」は第2の感情なのです。」(p.99)
このことは、野口嘉則さんも言われていますね。怒りは第2感情だと。だから第1感情をしっかりと受け止め、それを表現する方が良いのだということです。
「具体的には、まず、コントロールできることと、できないことを区別すること。
そして、コントロールできるイライラや怒りにだけ目を向けて、解決方法を考えます。
「他人と過去は変えられない」と言います。
でも、ちょっとしたことで自分は変えられます。
イライラや怒りを感じないで済むよう、「自分に何ができるか?」を考えるのです。」(p.108)
天気だとか、自分でどうしようもないことに対して、いつまでもグジグジ言っていても意味がない、ということです。
自分ができないことはさっさと手放して、できることをやることですね。
「「子どもは親の言うことを聞くべきだ」と思っていませんか。
そして聞かない子どもに対してイライラしたり、強い言葉や力で伝えようとしていませんか。私は、
「そもそも子どもは親の言うことを聞かないものだ」
「親の言うことはなかなか伝わらないものだ」
と日々感じています。」(p.155 - 156)
講演でも「前提を変える」という話がありました。最初から「伝わらない」ことを前提にしてしまえば、腹を立てる必要もなくなるし、伝えるための工夫もするようになると言うのです。
「私は、子どもが自信をもてるようサポートするのが育児だと考えています。
自信があるということは、「生きることに希望をもっている」ということです。
そのためには約束をきちんと守らせることです。
約束は他人とするものと見られがちですが、本当は自分自身とするものです。
約束を破ると自分を裏切ることになるので、自分に対しての信頼や自信を失うことになります。」(p.185)
これは面白い視点ですね。自信を育てるためにも、約束を守らせることが重要だと。そのために支援することが、子育ての重要なポイントだということですね。
そのためにも、親がまず約束を守ってみせることが重要だと言います。「もう絶対にテレビを見させないから。」などと、守れない約束をすべきではないのです。
「子どもの幸せは、親の幸せからはじまります。
親が自分の幸せの形が何なのかわからないと、子どもに幸せとは何か、伝えることができません。」(p.191)
映画「かみさまとのやくそく」でも、子どもは親を幸せにするために生まれてくると言っています。つまり、子どもは親に幸せになってほしいのです。親が幸せな姿を見て、自分も幸せに感じられる。それが子どもなのですね。
ですから、まず親自身が幸せを感じるように生きる必要があると、嶋津さんは言うのです。自分の好きなことをする時間をとるなど、自分の幸せを諦めないことが重要です。
「私はビジネスのセミナーで、
「部下というのは社会からの預かりものだから、大切に育てて社会にお返しをしなければいけない」
と話しています。
つまり、「社会に貢献できる人を育てる」ということです。
子どもも同じで、自分のDNAを受け継ぎ、家族として育てている存在だけれど、大きな視点で見たら、その子どももいずれ大人になって社会に出たり、家族をもったりするわけですから、社会から預かっている将来のリーダーを育てていると考えて良いと思います。」(p.226)
子は授かりものとはよく言いますが、本当にそう思って子育てをする人は少ないかもしれません。
私も会社で部下を持つ身ですから、この視点は忘れないようにしなければと思います。
私は今は、子育てをする立場ではありませんが、会社で部下を育てる立場として、この本にあることを生かしたいと思います。
これまで読んだ子育て本とも、多くの点で共通しています。自分の考えを押し付けるのではなく、相手を人間として尊重し、信頼することが、重要なことだと思います。
講演会で挨拶をさせていただいたとき、「今、ご著書を読んでいるところなのです。」と言って本を見せると、「いやぁ、嬉しいなぁ。それ、サインしますよ。」と言われて、快くサインしてくださいました。
2015年09月17日
足元を照らす
さて今日は、足元を照らす、という話です。
昨日、水野浩志さんのソウルリーディングを受けました。
「ソウルミッション」
Skypeで話をしながら、水野さんに魂のメッセージを読み取ってもらったのです。
水野さんは実は、心屋仁之助さんの独立起業の師匠になるのだそうです。
それが精神的分野では逆に、心屋さんが師になったという、実に面白い経歴の方です。
私はメンターの吉江勝さんに紹介され、水野さんのセミナー講師養成講座のDVDを観たのが出会うきっかけでした。
今回、ひょんなことから水野さんのソウルリーディングを受けたのですが、受けてみて正解だと感じました。
興味がある方は、上記のURLからセッションに申し込んでくださいね。
さて、そのリーディングによると、私の使命は「足元を照らすこと」だそうです。
自分の足元も、そして他の人の足元も。
大勢の人にいっぺんに光を与えるようなライトワーカーではないようですね。
ライトワーカーというのは、たとえば心屋仁之助さんのような、一度に大勢の人に影響を与える人です。
私は、一人ひとりと向き合って、丁寧にその人がその人の足元を照らせるようサポートする使命があるのだそうです。
その使命のために私がすべきことは、天窓を開けて光が降り注ぐようにすること。
自分の天窓もそうですが、他の人の天窓も開いてあげること。
そういう意味では、大勢の人の前で講演するより、個別にセッションをする方が私には向いているようです。
地に足の着いた、その人が、その人のいる場所で、しっかりと立てるようにサポートする。
そのサポートの方法として、「祈り」の効用も教えていただきました。
相手を「自由」にさせることは、時として「無関心」になりがちです。
ですから、関心を持ちつつ自由にさせるには、常に祈っていることが重要だと、セッションの中で気づきました。
ということでこれから、大切な人のために毎日祈りを捧げ、一人ひとりの天窓を開くための活動をしていこうと思います。
そこでさっそくですが、個人面談を積極的にやっていこうと思います。
10月3日(土)の東京での予定ですが、15時までは埋まりました。
その後はまだ未定ですので、ご希望の方がおられれば、対面セッションをさせていただこうと思っています。
15:00からと17:00からのお二人のみで、お一人1時間30分になります。
通常、直接面談は15,000円になりますが、今回は特別に5,000円にさせていただきます。
場所はあとで指定しますが、東京の山手線沿線のカフェになると思います。
ご希望の方がおられましたら、時間を指定してお申込みください。
先着優先とさせていただきます。
個別セッションでは、私が一方的にお話するのではなく、基本的に相談者のお話を伺います。
その中で、進む方向性を導き出せるよう、サポートさせていただこうと思います。
また、心を癒やすためにレイキをすることも、有効な方法だと思っています。
ご希望があれば、面談中に30分くらいレイキをさせていただくことも可能です。
なお、バンコクであれば、平日の19時以降、または土日で、私のスケジュールが空いていればいつでも、対面セッションをさせていただきます。
10月2日(金)から10月9日(金)は、一時帰国のために不在ですので、それ以外で候補となる日時を示して、メールでお申込みください。
こちらも、通常は15,000円相当なので5,000バーツになりますが、10月末まで特別プロモーションとして、1,000バーツにさせていただきます。
ただしバンコクでの場所は、私の会社の会議室になります。
場所の詳細は、申し込まれた方にお教えします。
お問い合わせやお申し込みは、このメールへの返信、または以下のURLにあるフォームからお願いしますね。(ブログ右上メニューの「お問い合わせ」からお願いします。)
昨日、水野浩志さんのソウルリーディングを受けました。
「ソウルミッション」
Skypeで話をしながら、水野さんに魂のメッセージを読み取ってもらったのです。
水野さんは実は、心屋仁之助さんの独立起業の師匠になるのだそうです。
それが精神的分野では逆に、心屋さんが師になったという、実に面白い経歴の方です。
私はメンターの吉江勝さんに紹介され、水野さんのセミナー講師養成講座のDVDを観たのが出会うきっかけでした。
今回、ひょんなことから水野さんのソウルリーディングを受けたのですが、受けてみて正解だと感じました。
興味がある方は、上記のURLからセッションに申し込んでくださいね。
さて、そのリーディングによると、私の使命は「足元を照らすこと」だそうです。
自分の足元も、そして他の人の足元も。
大勢の人にいっぺんに光を与えるようなライトワーカーではないようですね。
ライトワーカーというのは、たとえば心屋仁之助さんのような、一度に大勢の人に影響を与える人です。
私は、一人ひとりと向き合って、丁寧にその人がその人の足元を照らせるようサポートする使命があるのだそうです。
その使命のために私がすべきことは、天窓を開けて光が降り注ぐようにすること。
自分の天窓もそうですが、他の人の天窓も開いてあげること。
そういう意味では、大勢の人の前で講演するより、個別にセッションをする方が私には向いているようです。
地に足の着いた、その人が、その人のいる場所で、しっかりと立てるようにサポートする。
そのサポートの方法として、「祈り」の効用も教えていただきました。
相手を「自由」にさせることは、時として「無関心」になりがちです。
ですから、関心を持ちつつ自由にさせるには、常に祈っていることが重要だと、セッションの中で気づきました。
ということでこれから、大切な人のために毎日祈りを捧げ、一人ひとりの天窓を開くための活動をしていこうと思います。
そこでさっそくですが、個人面談を積極的にやっていこうと思います。
10月3日(土)の東京での予定ですが、15時までは埋まりました。
その後はまだ未定ですので、ご希望の方がおられれば、対面セッションをさせていただこうと思っています。
15:00からと17:00からのお二人のみで、お一人1時間30分になります。
通常、直接面談は15,000円になりますが、今回は特別に5,000円にさせていただきます。
場所はあとで指定しますが、東京の山手線沿線のカフェになると思います。
ご希望の方がおられましたら、時間を指定してお申込みください。
先着優先とさせていただきます。
個別セッションでは、私が一方的にお話するのではなく、基本的に相談者のお話を伺います。
その中で、進む方向性を導き出せるよう、サポートさせていただこうと思います。
また、心を癒やすためにレイキをすることも、有効な方法だと思っています。
ご希望があれば、面談中に30分くらいレイキをさせていただくことも可能です。
なお、バンコクであれば、平日の19時以降、または土日で、私のスケジュールが空いていればいつでも、対面セッションをさせていただきます。
10月2日(金)から10月9日(金)は、一時帰国のために不在ですので、それ以外で候補となる日時を示して、メールでお申込みください。
こちらも、通常は15,000円相当なので5,000バーツになりますが、10月末まで特別プロモーションとして、1,000バーツにさせていただきます。
ただしバンコクでの場所は、私の会社の会議室になります。
場所の詳細は、申し込まれた方にお教えします。
お問い合わせやお申し込みは、
2015年09月24日
自分の手が動物を癒やすアニマルレイキ
動物へのレイキを専門に行なっている福井利恵さんの本を読みました。編集は仁科まさきさんです。
Kindle版で出版されており、オンデマンドで紙媒体の書籍も買えます。私は、Kindle版で買いました。
レイキは人に対してだけでなく、動物や植物にも有効と言われています。この本はその、動物に対する実践をされてる福井さんが、そのメリットややり方について書かれたものです。
ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。
「しかし、動物が良くなるには、あるポイントを押さえなければならにということも同時に知ることになりました。それは、飼い主さんの意識が変わらないと動物が結局は良くならないということです。」(はじめに)
レイキは病気や怪我に効果があると言われますが、ただレイキをすれば良いというわけではなく、そのときの飼い主の意識が重要だと指摘します。
それは、動物は人間よりも正直だということと関係します。人のように、親の心を慮ってじっとしていてくれる、などということはないのです。
遊びたければ遊ぶし、レイキを受けたければ受ける。その動物の自由を尊重して、「待つ」姿勢が重要だというのです。
このことは、私も「レイキは愛だ」と言っていますが、まさにその通りだと思います。相手を自由にさせることが愛ですから。
「そのとき、そっと寄ってみて、背中と骨折した足に、手を当ててあげると、ふっと緊張した筋肉が弛緩して、ホーッとため息をついて、また眠ります。レイキは、すごいなと思いました。こんなに効果があるなんて、このときに初めて知りました。」(第2章)
福井さんが、ご自身が飼っていた犬が骨折した時、はじめてレイキをしてあげたときの感想です。痛がっていた犬の痛みが引いたのでしょうね。
「私は、養豚の仕事でも使っていたレイキを、殺処分の瞬間まで使いながらやってみました。すると、魂がすうっと抜けていくような感覚を感じられたのです。一頭だけじゃなくて、何頭もなので、この感覚は、気のせいではないのだと確信を持つようになりました。
また、レイキをしながらの殺処分だと、明らかに豚が苦しまず、安らかにいけるのです。」(第2章)
これは、口蹄疫が発生した時に、殺処分に立ち会った場面での話です。福井さんは獣医でもあるため、さまざまな形で動物たちと向き合っておられます。
そういう中で、レイキには、死に向き合ったときにも効果があると実感されたようです。
「うちの犬は関節炎だったのですが、レイキをしてあげると、尻尾をふって喜んでくれました。そして、白内障の目にもレイキをしたところ、少しずつ目が澄んできた実感がありました。」(第3章)
動物たちも、レイキをしてもらうと気持ちいいということがわかるようです。人間以上に気に敏感だということかもしれませんね。
「その点、動物の場合は、アニマルレイキをすることがわかると、すぐに横になったり、リラックスして、素直に受け入れてくれます。本来、レイキは人に使うことで広まってきましたが、実は動物にアニマルレイキを使うことで、レイキの真骨頂が発揮されるのかもしれません。」(第4章)
福井さんは、脳の構造が人間とは異なるため、疑う気持ちがないからだろうと言います。いずれにせよ、動物へのレイキの方が効果が現れやすいと感じておられるようです。
「アニマルレイキをされる人は、ぜひ、ケガが発生したときに試してみてください。ケガをした直後にレイキを使うのが最大のポイントです。ケガが発生してから、早ければ早いほど効果を得やすいです。」(第4章)
人の場合も同様ですが、レイキは、怪我をしてすぐに当てた方が効果があると言われます。
ただし福井さんも言われていますが、骨折では整骨が優先されるし、出血が多ければ止血が優先されます。応急措置を施した上で、レイキをすることを勧めておられます。
「アニマルレイキセッションを体験された方からのご感想で多く聞くのが、「以前よりペットがよく話しかけてくるようになった」というものです。人と動物が通じ合うためのかけ橋とでもいうのでしょうか。目に見えないコミュニケーションのひとつと考えて良いかもしれません。」(第4章)
頻繁にペットにレイキをすることで、ペットとの関係が良くなる効果もありそうですね。
「アニマルレイキをすることで、動物のメンタル面の向上が顕著に表れます。私は、この現象の理由を自分なりに分析してみましたが、@動物自身の問題の解消、A飼い主さんとのつながり方の問題解消、この二つの側面があるようです。」(第5章)
レイキは、精神的な癒やしにも効果があるように、心の問題にも有効です。したがって、動物においても、メンタル面での効果があるのでしょう。
それと同時に福井さんは、飼い主との関係が改善されることや、飼い主のメンタル面での向上が、良い影響を与えるという点を指摘しておられます。
「無理にアニマルレイキを送らないようにしましょう。自分が動物の立場だったら、自分がその気がないときにアニマルレイキを送られても迷惑なだけであることがわかると思いますし、余計なお世話であるともいえます。」(第6章)
だからこそ、「待つ」という姿勢が重要なのですね。
「アニマルレイキでは、このために『スペース法』という方法を用いています。部屋の隅に座ったり、動物と数メートルほど離れて座って、動物に「アニマルレイキをするけど、受けたかったら来てね」と声をかけ、待つ方法です。」(第6章)
動物の側に選択権を与えること、つまり自由にさせること、それが大事だと思います。
「アニマルレイキの特徴として、動物との絆が健全に深まることや、深いコミュニケーションがとれるようになり、ペットと楽しく生活ができることがあります。さらにはペットロスの悲しみを和らげたり、人の心を救うという、大きなテーマを含んでいると思います。」(あとがき)
ペットが亡くなる直前までレイキをしてあげることで、動物も安らかに死んでいくことができるし、飼い主もできるだけのことをしてあげたという満足感が得られます。
そういうこともあって、ペットロスのひどい落ち込みを防ぐ効果もあるそうです。
対象は犬やネコだけでなく、インコなどの小鳥にも使えるアニマルレイキです。
ペットを飼われている方は、ペットとの良い関係を築く上でも、レイキを修得してみてはいかがでしょうか。
2015年09月29日
不安をなくす技術
また嶋津良智(しまず・よしのり)さんの本を読みました。
今度は「不安をなくす」ということがテーマです。
私も、不安を捨てることが重要だと言っているので、そのための技術というものに関心があります。なので、この本には大いに期待して読みました。
ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。
「完全に見えないからではなく、ぼんやり見えたから不安になるのです。」(p.23)
まさにその通りですね。「こうかもしれない」などと、薄ぼんやりと見えているから不安になります。
たとえば、高いところにいたとしても、周りがまったく見えなければ、不安になることはないでしょう。見えるから、「落ちるんじゃないか」などと思って不安になるのです。
「よいことにしろ、悪いことにしろ、何かに不安を感じたら、あなたはそのことに実現の可能性があると感じているということです。
つまり、ある出来事が不安かどうかは自分自身が決めているのです。
(中略)
それは別の言い方をすれば期待です。自分への期待です。
見方を変えれば、不安とは、自分自身に可能性を感じている証拠です。」(p.26 - 27)
これもそうですね。たとえば入試でも、合格するか不合格になるか、微妙だから不安なのです。もう絶対に受からないとわかっていたら、不安にはなりませんよね。
バシャールも、不安のドキドキはワクワクに近いというようなことを言っていますが、自分の可能性や期待が見えているからこそ、不安になるのだと思います。
「私たちがぼんやりとした未来に向かって生きている以上、不安は次から次へとタケノコのように地面から顔をのぞかせます。
しかし、それと同じような早さで、解決できますし、どうでもいい不安は忘れてしまうのです。このことに気づくと不安とのつきあい方が変わってきます。」(p.49)
たいていの不安は、何もしなくても解決するか消えてなくなるのだと言います。
それを実感するには、「不安ログ」と呼んでいるものを書くと良いのだとか。不安を書き綴り、あとから読み返すことで、その実感が得られるそうです。
「「営業マンは、カバン1つあれば、コンドームでもタイヤでも保険でも売れる。営業力があれば何でもできる」
半分冗談、半分本気でした。
ですが、こう言葉にすることで自信につながりましたし、よい思い込みにもなりました。」(p.100 - 101)
これを嶋津さんは「魔法の呪文」と呼んでいます。ポジティブな言葉を唱え続けることで、自分自身の思考を変え、現実を変えるのです。「言葉が現実をつくります。」と嶋津さんは言い切っています。
「不安と行動を考えたとき、2つの行動が考えられます。
1つは不安に向き合う行動であり、もう1つは不安から逃げる行動です。
(中略)
同じように、不安から逃げて、キャバクラ、ギャンブル、ホストクラブ通いなどしても、夢が覚めると不安が増えていきます。
(中略)
「これをやればうまくいく」と、はっきり見えていなくても、「このままではよくない」と思い、生産的だと思う「何か」をやってみるのです。」(p.106 - 107)
まず、不安から逃げても不安は消えないと言います。その場は忘れることができたとしても、夢から覚めればまた不安が襲ってくるからです。
そこでまた夢を見ようとすると、ギャンブル依存症とかアルコール依存症などの依存症になってしまうでしょう。
ですから、「不安に向き合う行動」をすることが重要だと言います。
ただ、何をすれば良いかははっきりとわからないこともあるでしょう。その場合でも、何か生産的なことをやることだと嶋津さんは言います。
「不安から脱出する唯一の方法は行動です。
そして、行動を起こすと自信がつきます。
心配し、行動すると、自信という資産が増えていきます。行動しないままでいると、自信という資産は増えません。」(p.110)
不安で怖くても、勇気を出して何か行動する。そうすることで不安も解消し、自信という資産も得られると言います。
「デンマークの哲学者キルケゴールは、
「不安とは対象がはっきりとわからないもの」
と考えました。まさに「夕闇にうごめく影」なのです。
これに対して心配は対象がわかっています。」(p.125)
不安を不安のままで置かずに、心配にすることが大事だと言います。
心配にすれば対象がはっきりとわかるので、そのための行動がとれるからですね。
「すべての不安をきれいさっぱり解決するのは、じつは無理です。
誰でも自分の力では解決することのできない不安を抱えているからです。
解決できたと思っていても、一時的に忘れているだけです。
でも、それで十分なのです。」(p.193)
不安を完全になくすことはできないけど、それでも十分だと言います。そこで完全主義になってしまうと、かえって不安に振り回されるからです。
不安があって当たり前という開き直りも、ときには大切だということですね。
嶋津さんは、不安に対してはまずそれを心配に変え、目標を設定して行動することだと言います。
そして自分でどうしようもない不安は、忘れること、見ないようにすることだと言います。
そうやって正しく不安に向き合っていけば、不安を解消しながら自信をつけ、自分を大きくしていけると言うのです。
とても参考になったので、私のセミナーでも使わせていただこうと思いました。
●コメントを書く前に、こちらのコメント掲載の指針をお読みください。