先日、「神よりしあわせ」を読み終えました。
「引き寄せの法則」を上手に活用するには、他人を優先すること。
これはつまり、黄金律ということですね。
覚えてますか?黄金律。
世界中でこのことが言われていますが、たいていは、ネガティブな言い方をします。
たとえば、日本人がよく知っているのは、論語にある黄金律です。
「己の欲せざるところ、他に施すことなかれ」
自分がしてほしくないことは、他人にもしてはいけない、という意味になります。
おそらく唯一肯定的に表現しているが、聖書にあるイエスの言葉でしょう。
「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」
このように、自分が願うことをまず他人に対して行うことを勧めているのが、黄金律なのです。
以前、「黄金律(ゴールデン・ルール)の見方が変わりました」という記事でも詳しく書きましたので、そちらも参考にしてくださいね。
そして、この黄金律を活用すれば、「引き寄せの法則」をさらに上手に使えると言うのです。
これには、とても勇気づけられますね。
それは、私の中で「これが真実だ」と確信できるからです。
さて、読み続けている「神との対話」シリーズも、ついに最後の1冊となりました。
2009年に発行された「変えれば、変わる」を、昨日より読み始めたのです。
この本を読み始めた3年前、とても読みづらいなと感じました。
著者のニールは本の中で、何度も休憩タイムを入れ、「がんばってついてきてほしい」と言います。
書かれていたことに共感はしましたが、難しいという印象が強かったのです。
それを再度読み始めたのですが、今のところスーっと私の頭に言葉が入ってきます。
何が変わったのでしょうか?
おそらくこの3年の間に、私自身が成長したのだと思います。私自身が変わったのです。
それは、自分でもわかります。
いろいろなことを考え、葛藤し、発見し、感動しました。
「神との対話」ふうに言うなら、より多くを思い出したのです。
ですから今回は、ニールが言おうとしていることがスーッと入ってくるのでしょう。
変化が世の常であることは、日本人なら誰でもよく知っています。
「諸行無常」という言葉は、少なくとも一度は聞いたことがあるでしょう。
有名な平家物語の冒頭です。
「祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理(ことわり)をあらは(わ)す。 おごれる人も久しからず、 唯(ただ)春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、 偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ。」
たしか中学の国語の時間に、暗記させられたように記憶しています。
また、これまた有名な方丈記の一節もご存知でしょう。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」
このように、無常感というものを私たちは持っているのですが、それでも変化よりも安定を希求する人が多いようです。
そしてそれは、私自身にも言えることでした。
何かを得ると、それを手放すまいとして執着する。
これもまた、変化を受け入れようとせず、安定(=不変)を求めているからです。
しかし、どんなに不変を願おうとも、この世は変わっていきます。
それは、生命の本質とはエネルギーであり、エネルギーとは波であり、波とは変化するものだからです。
易経の中でも、この世は陰と陽の2つの要素から成り立っており、常に陰から陽へ、陽から陰へと変化し続けているのだと言っています。
それがこの世を観察し、そこから導き出された法則でもあるのでしょう。
そうだとしたら、不変を願うのは生命に「死ね」と言うのと同じことです。
生命が生命である以上、変化せざるを得ないのです。
問題は、変わるかどうかではなく、自分の思い通りに変わるかどうか、ではないでしょうか?
そういう変化をコントロール術を、「変えれば、変わる」という本は示してくれるのです。
2013年02月01日
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